No.530
(一度目に長谷部くんに庇われる)
「次こんなことしたら嫌がらせしますからね!」
(二度目に庇われる、その頃には自身が長谷部くんに対して他の刀相手よりだいぶ執着を見せてることに嫌でも気づいてる)
手入れ部屋、寝台に寝かされた長谷部が意識を取り戻す。ふるり、と睫毛が震えて、瞼がゆっくりと開いていく。まだ手足に力は入らない。現状を認識しようとぱちり、ぱちりと瞬きをする長谷部の眼前に、ぬっと覆いかぶさる影があった。
「次、こんなことしたら、嫌がらせすると言いましたよね?」
「──!」
はく、と長谷部の口が開くが、当然そこからはなんの音も漏れてこない。そのただ空気が通るだけの口を、生暖かく柔らかいもので塞がれた。
お互い少しかさついた唇同士が触れ、ちり、とした触感が走る。目を閉じる暇もない。お互い目と目をしっかりと合わせたままで、長谷部は甘んじてその口づけを受け入れるほかなかった。
幸いにして、唇が合わせられたのは一瞬で、すぐ宗三の顔は離れていく。目の据わった美人の顔が離れていくのに安堵を感じた長谷部は、次の瞬間急に襲い掛かってきた息苦しさに目を見開く。
「──!──!」
「……へし切?」
顔を離したとはいえ、まだ至近距離にいた宗三は、長谷部の急に変わった様子に眉を寄せる。そして見てしまった。
ごぽり、ごぽり。水中で気泡が上っていくような、そんな大小様々な泡が長谷部の口から立ち上っていく。長谷部は苦しそうに、まだろくに動かない手で寝台にしがみついて身をよじる。宗三は長谷部の苦しげな様子に、慌ててその手を握りしめた。
「──グ、ごほ、がはッ」
泡を吐き出し終えたかと思うと、長谷部は喉を震わせ苦しげに嘔吐いた。そう、苦しげな声を伴って。
今まで咳一つできなかったその喉から、苦しげなうめき声を確かに上げたのだ。
「次こんなことしたら嫌がらせしますからね!」
(二度目に庇われる、その頃には自身が長谷部くんに対して他の刀相手よりだいぶ執着を見せてることに嫌でも気づいてる)
手入れ部屋、寝台に寝かされた長谷部が意識を取り戻す。ふるり、と睫毛が震えて、瞼がゆっくりと開いていく。まだ手足に力は入らない。現状を認識しようとぱちり、ぱちりと瞬きをする長谷部の眼前に、ぬっと覆いかぶさる影があった。
「次、こんなことしたら、嫌がらせすると言いましたよね?」
「──!」
はく、と長谷部の口が開くが、当然そこからはなんの音も漏れてこない。そのただ空気が通るだけの口を、生暖かく柔らかいもので塞がれた。
お互い少しかさついた唇同士が触れ、ちり、とした触感が走る。目を閉じる暇もない。お互い目と目をしっかりと合わせたままで、長谷部は甘んじてその口づけを受け入れるほかなかった。
幸いにして、唇が合わせられたのは一瞬で、すぐ宗三の顔は離れていく。目の据わった美人の顔が離れていくのに安堵を感じた長谷部は、次の瞬間急に襲い掛かってきた息苦しさに目を見開く。
「──!──!」
「……へし切?」
顔を離したとはいえ、まだ至近距離にいた宗三は、長谷部の急に変わった様子に眉を寄せる。そして見てしまった。
ごぽり、ごぽり。水中で気泡が上っていくような、そんな大小様々な泡が長谷部の口から立ち上っていく。長谷部は苦しそうに、まだろくに動かない手で寝台にしがみついて身をよじる。宗三は長谷部の苦しげな様子に、慌ててその手を握りしめた。
「──グ、ごほ、がはッ」
泡を吐き出し終えたかと思うと、長谷部は喉を震わせ苦しげに嘔吐いた。そう、苦しげな声を伴って。
今まで咳一つできなかったその喉から、苦しげなうめき声を確かに上げたのだ。
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