No.603
「兄様は、庭師の首を落とす方でしょう」
「……ええ、落とすでしょうね」
だから、あの刀にたまになんとも言えない目で見られるのだとはわかっていた。おそらく同族嫌悪のようなものだろう。
「だって君、僕の話なんて全然聞いてないじゃないか。お互い様だけど」
「それはそうなんですが」
「思うよ。でも、一瞬だけかな。だって、折れてしまったら、あの子が笑って泣いてする姿を二度と見られなくなっちゃうじゃない。あの子は表情がころころ変わるところがいっとう可愛いのに。斬るのはニセモノの弟だけで十分だね」
「流石に経験者の言葉は重みがありますね……」
「一応、聞くまでもないとは思うんですけど。鶯丸はどうですか」
「思わないな。大包平は生き生きと馬鹿やってこそだろう。そもそも、愛しいと思うものを手にかけようとする気持ちのほうがわからん」
「まあ、貴方はそうでしょうね」
予想通りの返事だった。僕らと比べてこの刀の愛はひどく健全だ。ただちょっとストーカー気質なだけで。
『セックスの最中に相手を殺したくなるか否か』をやんわり濁しながらほかの刀に聞いてまわる話。
小夜ちゃんには歌仙ちゃんの方が理解してもらいやすいんじゃないかと受け流されて、髭切にはちょっとわかるけどやっぱり弟可愛さが勝ると言われて、うぐは全然わかんない。
「……ええ、落とすでしょうね」
だから、あの刀にたまになんとも言えない目で見られるのだとはわかっていた。おそらく同族嫌悪のようなものだろう。
「だって君、僕の話なんて全然聞いてないじゃないか。お互い様だけど」
「それはそうなんですが」
「思うよ。でも、一瞬だけかな。だって、折れてしまったら、あの子が笑って泣いてする姿を二度と見られなくなっちゃうじゃない。あの子は表情がころころ変わるところがいっとう可愛いのに。斬るのはニセモノの弟だけで十分だね」
「流石に経験者の言葉は重みがありますね……」
「一応、聞くまでもないとは思うんですけど。鶯丸はどうですか」
「思わないな。大包平は生き生きと馬鹿やってこそだろう。そもそも、愛しいと思うものを手にかけようとする気持ちのほうがわからん」
「まあ、貴方はそうでしょうね」
予想通りの返事だった。僕らと比べてこの刀の愛はひどく健全だ。ただちょっとストーカー気質なだけで。
『セックスの最中に相手を殺したくなるか否か』をやんわり濁しながらほかの刀に聞いてまわる話。
小夜ちゃんには歌仙ちゃんの方が理解してもらいやすいんじゃないかと受け流されて、髭切にはちょっとわかるけどやっぱり弟可愛さが勝ると言われて、うぐは全然わかんない。
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